オリンピック、バイク降りるデコ助野郎
皆さまこんばんは。96です。
2020年、なる前はまさかオリンピックが中止になるとは思ってもみませんでしたが中止になりましたよね。
東京湾で大腸菌が検出されるなか泳ぐとはなんたる試練と、みていましたが果たして来年にむけて策をうつのでしょうか。マラソンの暑さ対策にしても水風呂に入れるとか、びっくりな策が多かっただけに、一旦中止になったのは良い面もあったのかもしれません。あ、札幌で走るんでしたか。
IOCは追加の費用を請求していますが、しかしスポーツってお金がかかるんですよね。
夏の高校野球も中止とありますが、果たして来年以降復興の敷かれたストーリーを用意して、スポーツをする、みせるという世の中になるんでしょうか。
自宅待機から一転集まってスポーツをする。という過熱。
音楽も演劇もはたまた人間の生活のだいたいが集まって行うことが主なため、集まることが解禁になった世の中でどう変わってゆくのか注視しています。
戻るのか、残るのか、変わるのか、はたまた。
さて、前置きが長くなりましたが今日は映画の紹介をしようと思います。
<AKIRA>
アキラは大友克洋さんの原作漫画のアニメ映画で1988年に公開された2020年(まさに今)のネオ東京を舞台にしたSF映画です。
カラフルなバイクシーンはスピード感があって、金田のバイクは最後まで一つのキーになります。彼がバイクに乗っていなかったらストーリーが成り立たないと思っています。赤い流線形で大型をおもわせ、とにかくSFっぽいなとおもわせるようなカッコイイバイクです。
街中のゴチャゴチャした落書きの書き込みや、
指摘している人ももう大勢いますが、オリンピックの中止や感染症対策の失敗を揶揄するような、政府批判を表現したり、とにかく今の世の中を想像していたかのような表現には、極めて驚きを感じます。
鉄雄少年がある能力を開花させていく様は、加速度的に映画を進行させていきますが、その鉄雄を心配し続けるガールフレンドの不遇には悲しみしかでてきません。いい子なのに。
また、カプセルという薬物もでてきますが、金田の上着の裏にカプセルが描かれているのは皮肉なんでしょうか。
そして、さんをつけろよデコ助野郎!という名文句
鉄雄に対する金田の気持ちがお互いに見事に行き違う様は、急に人間なんかできるようになると、強がってしまう鉄雄の脆さを、民衆が彼らの事情も知らず鉄雄を支持しだす様と対比しても、滑稽ですが哀しくも面白いです。
バイクに乗らなくなったものと乗り続けたものの行く末も鮮明で良いです。
漫画版