96の日記

気になった作品や生活のことを。

噺家人生

お題「我が家の本棚」

みなさんこんばんわ。96です。

 

みなさんは話上手ですか?

私はあまりぺらぺらしゃべれるほうではないのですが、話すことは好きです。

話のプロっていったらどういう人をさすのでしょうか。

 

今日紹介したいのはこちら。

<しゃべれどもしゃべれども>

しゃべれども しゃべれども (新潮文庫)
 

 佐藤多佳子作の小説です。噺家さんのものがたりです。

主人公の噺家が、ひょんなことから話し方教室をすることになるのですが、そこに集まってくるいろいろな人々と交流するにつれ、自分の噺や生き方が変わっていき、また成長していく物語。村林少年の意地、湯河原のおっさんの不器用さ、そして黒猫こと十河。教室を介していろいろな人物が人生模様を見せてくれます。

ここでいう噺とは普通のスピーチの仕方ではなく、落語家さんのお噺なので、自分で考えたいいたいことを話すのではなく、物語を自分の言葉ではなすのですが、そこにその人の生き方や考えがでるのがすごく面白いです。また、噺家独特の、宵越しの銭はもたないみたいな生き方もイイです。

また、師匠や仲間の噺家もいい味を出しています。

映画化もされたこちらの作品

TOKIO国分太一さんが主演です。

しゃべれども しゃべれども

しゃべれども しゃべれども

  • メディア: Prime Video
 

国分さんがこの作品にでるちょっと前には、TOKIOの長瀬さんがタイガー&ドラゴンという映画に出ています。あれも噺家さんの物語でした。

 

タイガータイガーじれっタイガー。

 

脚本宮藤官九郎さん。このころのTOKIOは落語ブームだったんでしょうか。面白いですね。

 

しゃべれどもしゃべれどもとの作品を通してのTOKIOの対比をみても楽しいのではないでしょうか。

<タイガー&ドラゴン> 

タイガー&ドラゴン 完全版 Blu-ray BOX
 

 話し方を考えている方がもしいたら、一度読んでみてはいかがでしょうか。

そこには自分の生き方で話すとでもいうような、噺家の一人の男性の人生が詰まっています。

 

決まった言葉や、ポジショントークでなくても、自分で考えた言葉を自分の言葉で話す。それだけでもコミュニケーションはだいぶ楽になるのではないでしょうか。そんなことを思わせてくれる作品です。